海がしょっぱいのはなんでだろう

2016年11月29日

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的矢湾を吹き抜ける風が、松明の炎をそっと揺らすロマンチックな秋の夜。

夜の海を眺めながら、私はぼんやりと考え事をしていました。

ああ、ついこの間までパールビーチで遊んでいたはずだったのに、今はもうすっかり冷たそうだわ。
照りつける太陽の下で、あの小っちゃいけど可愛らしい海水浴場で水と戯れていたのが昨日のことのよう。
ひと夏の恋もあったっけ。
情熱的だったわ、あの時の私ったら。
それに、浮き輪が転覆して思わず海水を飲んじゃった時の、あの塩っ辛さと言ったら。
ダニエルとのひと夏の恋が終わった時も、何となく同じ味がしたものだわ。
海って、ほんとに塩っ辛いんだから。
そうね、人生とそっくりだわ。
海水って、しょっぱいのよ。いつだってそう。どうしてかしら。
そうよ、どうしてなの?
どうして海水はしょっぱいの?
それとも、的矢湾だけがしょっぱいのかしら?
いいえ、違うわ。昔、大洗の海で水を飲んじゃった時だってしょっぱかったわ。
たしか、パパと南仏の海に入った時もしょっぱかったし、大しけの日本海でイカ釣り船がひっくり返った時に飲んだ水もそうだった。
世界中のどの海も、必ずしょっぱいんだわ!
何てことでしょう。
どうして、どうしてなの。
どうして海はしょっぱいの!!

さて、みなさんはどうして海がしょっぱいかご存知でしょうか?
もしかして、知らなかったのは私だけだったらお恥ずかしいのですが、調べてみました。

話は地球誕生の46億年前まで遡ります。
その頃の地球と言ったら、そりゃあもう、あっつあつに熱せられた状態で、空気は大量の水蒸気で満ちていました。
その後、地球は次第に冷えはじめてクールビューティ路線にシフトチェンジしていくのですが、その過程で空気中の水蒸気は酸性雨となり、ジャンじゃかジャンじゃか地上に降り注ぎました。降り注ぎながら、岩盤のナトリウムなどしょっぱいもんは一切合切溶かしながら一つのところに溜まっていきました。
そのしょっぱい水たまりが、海になりました。

ふーん。

出来たばかりの海は酸性でしたが、岩石の鉄分やカルシウムを溶かしこんだことにより中和され、現在の海は中性になりました。

出来たばかりの海って、どんなようすだったんでしょうね。
少なくともしょっぱくはなかったようです。
強い酸性の大きな水たまりなわけですから、そこで泳いだら髪も皮膚も溶けてしまうかもしれませんね。

ちなみに、「酸性雨に当たると禿げる」というのはデマだそうですよ。
今の雨の酸性度合いでは、人間の髪の毛に影響を及ぼすほどの変化は起きないそうです。
よかったです。

秋の夜長は、想像力がふくらむなあ。と感じたスタッフでした。

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